少女終末旅行 初見感想1話~3話まとめて+疑問点メモ
※アニメ「少女終末旅行」第3話までの内容のネタバレを含みます。
今期視聴中のアニメ「少女終末旅行」について、序盤3話分視聴時点での感想を簡潔に記しておこうと思います。
ちなみに筆者はこの作品初見ですので、膨れ上がった疑問点もメモとして残しておこうと思います。
終末・廃墟な舞台と世界観
やはり、世界観が良いアニメという印象を受けました。
筆者はわりと世界観重視で見る人なので、うってつけのアニメでした。
第3話の例をあげれば、
両脇に廃ビルの立ち並ぶ誰もいない大通り
もうこの光景だけでお腹いっぱい大勝利です。
願わくばあの廃ビルの中に入り込んで探索とかしてほしかった。
第1話冒頭の、徐々にチトとユーリのケッテンクラートが近づいて来るシーンも、いきなり引き込まれます。
地下空間の暗い静寂の中。
徐々に近づくチト達のケッテンクラートの音。
それに連つれガタガタと地面で揺れ始めるネジ達の音。
ぼろくなった管から漏れる水滴の雫の音。
”誰もいない世界を行くのはチトとユーリの二人だけ”というまさに作品の世界観が一発でドーンと伝わってきました。
ネジとか地下に張り巡らされた管とか、元は使われていたけど今では誰もいない感がたまりません。諸行無常。
それから、なにげないシーンでも、
背景で反響するゴオオという音や、
建物がきしむ音、
地下空間を吹き抜ける風の音
など、廃墟内部の音と雰囲気作りが全体的にすごく好きでした。
第2話「日記」でチトが眠ってしまった後のシーンのように、動きが少なくて静かなシーンだとなお、こういった環境音が味わい深くて良いですね。
それから、第1話「星空」で描かれた夜空が、地下の暗さとの対比で印象的でした。
人間の使う明かりがないからこそ、星空がきれいに光って見えるんですね。終わった世界の美しさ、的な。
人が暮らした跡で過ごす日常
世界観だけでも満足なんですが、かつての人間が残した施設を使って日常を過ごすというアイデアがすごく面白いですね。
第2話「風呂」では、発電所の管に流れる熱水と、もってきた廃材?みたいなものでお風呂を作っていました。
湯気の描写がとてもあったかそうです。
猛吹雪の中でした「死後の世界はあったかい」という話の後に、あったかいお風呂に入って「極楽極楽(=死後の世界)」と言う下りは、とてもシャレオツでした。
同じく第2話「洗濯」では、雪解け水の排出施設を利用して、水を汲んだり洗濯をしたりしています。
第1話「戦争」でも、飛行機の中に残っていた非常食で食料確保してますね。
このような、かつての文明の爪跡を利用した生活のアイデアを、これからも楽しみにしてます。
謎の多い世界(疑問点まとめ)
初見の人間の視点から見て、疑問に思う点をメモ的にまとめておきます。
旅の目的とはじまりについて
第3話で「なんのために生きるのか?」という話題がでてきました。
チトとユーリは特にはっきりしたことを言っていませんでしたね。
本当に、特に何かをしようと思って出た旅ではないのかもしれません。
第2話で「おじいさんの所を出てから風呂は3回入った〜」のような話をしていましたから、この”おじいさんの所”が出発点なのでしょうか。
これは第1話のチトの夢の内容の事と考えていいのでしょうか。
第1話の夢に出てきた二人の過去に関する事
放映前は「終末世界テイストの日常モノなのかな」と思っていましたが、チトとユーリの過去に追うべきストーリーがあることが、第1話の段階で分かりました。
あの夢の内容は一体なんなのでしょう。
それから、夢にはそこそこ多くの人が出てきていた事を考えると、
チトとユーリが”人がほとんどいない世界”という状況に適応できているように見えるのが少し不気味に感じます。
道中安定した食料供給のめどもないのにわりと落ち着いているのも、やはり少し不気味です。
…いや、あまり気にしないで日常モノとして見てたほうがいいのか…?
ということで、
「夢の内容と、チト達が今旅している”人の少ない世界”に至るまでの経緯」
があまり整理できていません。
過去の時代の事
第3話登場のカナザワの言葉によれば、古代人がこの都市を作り、自分らの祖先がその跡に住み着いていた、とありました。
また、上層へつながる塔を古代人が作り、その内部の昇降機の使い方がわからないから100年以上前に代わりの昇降機が作られたと言っています。
「代わりの昇降機」を作ったのがその”祖先”の人々と考えれば、
”祖先”は”100年以上前”くらいに生きていた
と考えられます。
では
タイムスケール的に、”古代人”はどれくらい昔の人なんだろう?
という所がよく分かりません。
チトやユーリが第2話に出てきた発電所の漢字を読めなかったことを考えると、漢字が使われた時代が古代人の時代ということになるのだろうか。
その他この世界のこといろいろ
そもそもこの世界の仕組みのこと。
上の方の階層に行くと何があるのか?
第2話での「海が私たちの足元のずっと下にあるとかないとか」ってどういうこと?じゃあここは地上ではない?
そもそもなんでこんな人が少なくなったの?”祖先”の時代からこんなに人少ないの?
今後の展開の考察とかはできないんでやりませんが、疑問点がめちゃくちゃ多いですね…
3話まで来ましたが、純粋にまったり見ていいのか、少し気を張ってみるべきなのか、そこらへんの線引きが未だよく分からないです。
上にあげたような疑問点も、どこまで突き詰めて見るべきなのかも、実はあまりわかってません。
公式HP見る限り、もっと安らぐ日常モノとして見て良さそうな気はするんですが。
とはいえ、かなり楽しんで見る事ができたので、今後も見ていきたいです。
あ、あとOPとEDもかなり好きです。