アニメと日々を見聴きする。

アニメの感想/考察中心に、長文を記録しておきたくなった時に記録するブログ。劇伴音楽関連の話題が多いかもしれません。

【感想】宝石の国展 見学レポート@東京・有楽町

前々から行こうと思っていた宝石の国を覗きに行ってきましたので、その見学レポートとなります! 場所は東京・有楽町マルイ8階イベントスペース。

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入り口を通ると、まずはフォスやシンシャをはじめとしたメインキャラ達の資料展示がありました。
この時点でこの展示のボリュームの多さを悟ります。
表情資料集では、髪の一枚一枚の作りから眉毛のラインの微妙なカーブのニュアンスや靴の美術設定まで、細かな所まで心ゆくまで眺めることができました。なんたって、時間制限無いですからね!
資料に添えられたメモなどを見れば、どこに着目して見るとなお面白いかが分かり、さらに面白さ倍増でした。


またたくさんのコンセプトアートが展示されています。本当にたくさんです。宝石の国の世界を満喫できました。
あの世界の様々な場所をバックに宝石たちがたたずむ素敵なコンセプトアートばかりです。

画面の色の作り方に関して、コンセプトアートの西川洋一さんのコメントの展示が非常に興味深かったです。
すでに見に行った方ならかなり印象に残っている展示ではないでしょうか。
補色や差し色といった概念を考え、うまく画面の色彩が設計されていたのですね。キャラの影なども単純に黒く塗るだけでなく、きちんと色が設計されている。綺麗な絵だなと感じる裏には、しっかりした裏付けに基づいた組み立てがあるのだと、プロの仕事に感動します。
このコメントを見た後再度コンセプトアートを眺めてみたのですが、なんとなく新たな楽しみ方が増えたような気がします。


月人の設定資料集も見ることができました。
この設定資料がすごく面白い。月人たちの配置についても展示がありましたが、笛吹きがどこにいて旗持ちがどこにいて……とか実は放映時あまり着目して見たことはなかったので、非常に興味深かったです。
月人との戦闘装備についても合わせて展示があり、宝石たちの持つ刀のサイズ・形状などについても細かく設定が。一人一人に合わせて異なった刀が割り振られているのは、この美術設定を見て初めて知ることができたポイントでした。
装飾品関連なども合わせ、ここで詳細には書ききれないほどかなりの情報量があるブースで、他のお客さんと場所を譲り合いながら見てました。

その隣には、原画にセリフと音楽を合わせたものを映像で見ることができるブースがあり、かなりの人がここで止まって見ていました。場面はアンタークと月人の戦闘の部分。この周辺の展示はアンタークのシーンの美術で固められており、実質アンターク特集ブースになっていました。

順路終盤には第1話などのコンテの展示があり、じっくり目を凝らして一コマ一コマ眺められました。サブタイトルの仮題なんかも書いてあって面白かったです。製作過程の一部が生のまま見られるっていうのは貴重ですよね。


そして最後には宝石の展示。個人的にはジルコンが綺麗で好きだったな。シンシャはなんだか彼のキャラクターを投影して見てしまうような色合い。
ちなみにアンタークチサイトだけは先ほどのアンターク特集ブースでビンに入って展示。


これで終わり!かと思いきや、最後の最後にBDのケースデザインの面白い秘話が展示されておりました。ボツになった案でも面白そうなものばかり。改めて「宝石の国」がBDケースデザインまで含めて挑戦づくしの意欲作だったことが分かりました。詳しくは展示場にぜひ行って見てみてください!



全体としてブースは小さめですが、ところ狭しと並べられた展示資料の密度はかなり高く、満足度は十分でした。
当然ですが中は一部ブースを除いて撮影禁止でしたので、まだ行ったことがない方はぜひ足を運んでじっくり目に焼き付けて見てはいかがでしょうか。私はゆっくり回って2時間ほどで出てきましたので、ばっちり時間を確保して行くことをおすすめします。


宝石の国」を見た全ての人に行って見てほしい、「宝石の国展」。


あまり字面でべらべら説明するのもなと思い、このレポートではほんの一部に触れただけに過ぎませんので、ぜひ皆さんも実際見て感じてみては。