アニメと日々を見聴きする。

アニメの感想/考察中心に、長文を記録しておきたくなった時に記録するブログ。劇伴音楽関連の話題が多いかもしれません。

ようやくガルパン最終章第1話を見た人のさくっと感想。

公開から1ヶ月、ようやくガルパン最終章第1話に足を運んで参りました。

ガールズ&パンツァー最終章 公式サイト



ガルパン最終章第1話のネタバレを含んで感想を記します。ご注意ください。




そもそもですが、私はガルパンシリーズを最初に視聴したのが去年の秋くらいという圧倒的遅さでして……
もっと前からこの作品を知っていれば、リアルタイムで色々と楽しめただろうに……と後悔している次第でございます。

ただ2015年公開の前回の劇場版作品は、去年秋頃に駆け込みで映画館鑑賞することができ、その臨場感と迫力と試合展開の面白さをしっかりと堪能することができました。
(2015年公開の映画を2017年に劇場上映してるって普通じゃないよな……(笑))


そんなこんなでにわかにガルパンにハマった私は、今回の最終章第1話も無事映画館に足を運ぶのでした。


そろそろネタバレ防止のための行数稼ぎも十分だと思うので、感想に入りたいと思います。


桃ちゃんのための最終章

「桃ちゃんのための最終章」であることは間違いなさそうです。
たった一人を救うためだけに新シリーズができるって、どんだけ愛されてるんだ。
かくいう私も前回の劇場版で、桃ちゃんが会長がいない間健気に頑張るシーンがとても好きだったんですが。どこか応援したくなるキャラクターであります。


桃ちゃんの留年(確定してないけど)を救うため、戦車道推薦入学の獲得を目指して桃ちゃん隊長の下で大会優勝を目指す。
これが今作の筋となりましたね。本筋は小細工もあまり無く単純明快なのは変わっていません。
大会で優勝しても、必ずしも推薦が取れると確約があるわけでもないのに突っ込んでいくところは、ガルパンらしさ(?)を感じます。


あふれでるポンコツ感(バカにしてないよ!)が魅力の桃ちゃんが、隊長としてどう戦っていくか、そしてどう変わっていくかが楽しみです。

パンフのインタビューでも「態度は大きいけどスペックが低い」とかひどい評価を下されていましたね(笑)。
劇中でも模試の判定だけで留年疑惑というこの扱い。第1話では、隊長としてもまだまだ不慣れな感じでした。
こう見てみると、これでもかというくらい伸びしろが用意されていますね。6話に向けて桃ちゃんのこれからが楽しみです。



正直今までのシリーズを見ていた時に、「学年の違い」っていうのをあまり強く意識する場面は個人的にそこまでなかったのですが、ここにきて一気に3年生である事が大きく意味をもってきましたね。
ガルパンに限らずですが、やはり「卒業」っていうのは懐の広いテーマだな〜と思います。


桃ちゃんだけでなく、当然他の生徒会メンバーも卒業が近く、生徒会役職も引き継ぎ済み。
華が会長、優花里が副会長、広報が沙織。後でゆっくりと吟味してみると「確かに、これしかないな」という配職ですね。

当然、他の高校の主力選手たちにも卒業後の話が出てきてました。みんな当然のように留学していきます。
他校の動向の中でも気になったのはやはりまほのいない黒森峰を任された逸見エリカ、ですかね。ガッツリ今後の展開にも関わってきそうです。
相変わらず深そうに聞こえる名言を言いつつカンテレを掻くミカさんもやけに記憶に残りました(笑)。


"人との関わりと同じくらい孤独も大切なことなんだよ"


逐次振り返り感想

全体的な流れとしては、桃ちゃんのために大会出場を決めた後は、まずは新戦車探しと船舶科の5人組とあんこうチームの勝負、そしてトーナメント抽選を経てBC自由学園との戦い前半まで、でした。


船舶科の5人は、不良だけど恩義に厚いと、いかにも海賊っぽさのある5人でした。
ここでも桃ちゃんの人望の厚さが顔を出しますね。後の試合中でも、”我々が受けるのは隊長である桃さんの命令だ”というシーンがありましたし、桃ちゃんを通して皆が結びついています。

あんこうチームの5人とそれぞれの”得意種目”で勝負するシーンは、話前半のアクセントになっていておもしろかったです。
リーダー対決がお銀と華というところに、会長としての華が見られてよかったです。カップが来て、飲んで、飲んで、置いて、という動作とBGMとの音ハメも楽しかったですね。


BC自由学園は、今度はフランスを模した学校のようです。
パンフのインタビューを読むに、「今度はフランス戦車だそうぜ!」という戦車ありきな所から組み上がっていったみたいですね(笑)。
偵察されている段階から仲悪い様子を醸し出していたけど……実はふつうに仲良いですよ〜という作戦でした。
押田と安藤ってオスカルとアンドレ的な感じか……っていうのは上映後になってから気づきました。マリーは王妃ですね。


そんな作戦に騙されていることに気づかず相手フラッグへと前進する大洗主力部隊は、油断もあり橋の上で押田、安藤、マリーの3方面に包囲されてピンチを迎えます。ここで冒頭のシーンに戻ってきました。

冒頭が戦車道の試合シーンから始まると、ガルパンが始まったなという気持ちになりますね。
優花里の「私のせいで〜」という発言も冒頭ではよく真意がわかりませんでしたが、ここにきて偵察の事を言っていたのかと一気に回収されていく感じがありました。
アニメの第1話もこんな感じの試合シーンからの入りでしたね。今作も前半はストーリーを進める部分が多いですし、"戦車道やるから後半まで待ってろよ!"というスタッフのメッセージのように感じました。


大洗は窮地に陥りますが、みほのアイデアサメさんチームの戦車の全長8m(たしか)を生かして対岸まで橋渡し。
無事壊れかけの橋から脱出し、形勢をイーブンにもどします。なんというダイナミックな戦車の使い方。

最終章観終わった後に家でテレビシリーズ第1話を見直してたら、Bパート頭の「戦車道入門」の映像冒頭にサメさんチームの戦車っぽいのが写ってて驚きました。多分同じだと思うんですが。(戦車を見る目は無いので自信なしです。)
そしてBC自由学園が一旦撤退し、隊列を組みながら「La Chanson de l’oignon」を歌い上げるところで第1話はここまで。今すぐ第2話を放映してほしさに溢れながらEnter Enter Missionの豪華アレンジを聴きました。

BC自由学園のテーマ曲らしきは終盤まではまったく出てこなかったので、今回なんの曲なんだろな〜と思ってずっと待っていたのですが、BC側の作戦が明らかになり試合前とは違い完璧な隊列が映し出された所でようやくこれが流れて来たのは、”ついにBC自由学園・完全体だ!”という感じでテンションあがりました。


マーチはやっぱり士気を上げますよね。余談ですが私が今のところ一番ハマったガルパンマーチング曲は、聖グロの「The British Grenadiers」です。アレンジもいいですよね。

ブリティッシュ・グレナディアーズ

ブリティッシュ・グレナディアーズ



ということで、まだまだ話はこれからという所ですね。言葉にはうまく表せませんが、やはり試合シーンの臨場感は劇場で体感してなんぼの良さです。
今回は通常音響での鑑賞でしたが、極上爆音とか聞きに行ったらすごいんだろうなあ。

次回以降も期待して劇場に足を運びたいと思える作品でした。

あ、あと1200円均一は行きやすくてすごい良い。